安全神話の崩壊

北海道が揺れた。

離島のように全道が停電になった。

そして、大手企業のサイバー管理責任者も揺れた。

札幌市中央区では、これまでの観測で有史以来震度2を超える地震が一度もなかった。そのため、大手企業では予備サーバーを札幌市に設置する動きが加速していた。

しかし、札幌市中央区でも震度4を観測してしまった。豊平区なんて震度5強だ。札幌でもほかの地域同様揺れるじゃないか。

なぜこのような札幌地震来ない神話ができたのか。本州や九州では平安時代には地震の記録があり、書物として残されている。そのため、マグニチュードまではわからないが、1500年くらい前までならいつ大きな地震が起こったかは記録に残されている。

しかし、北海道に住んでいたアイヌの人々は、文字を持っていなかった。地震があっても記録を残す術がなく、言い伝えしかなかった。その言い伝えが現代に伝わっていないのは北海道旧土人保護法など様々な理由があるのだが、記録に残っている地震史は気象庁が観測したざっと150年分くらいしかない。

そのたった150年間に札幌市中央区に震度3以上の地震が来なかったものだから、札幌市地震来ない神話ができたのである。

安全神話はいつか崩れる。7年半前を忘れたのかい?

編集後記
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